ドラゴンボールの話とか

 弟とたまにマンガのキャラの強さについての話になることがあって、ドラゴンボールにおいてしばしば僕が主張するのが「コミックス41巻後半の悟空が悟飯たちにポタラを届けにきたシーンにおいて、天津飯の強さは少なくともスーパーサイヤ人2並である」という意見。
 根拠としては、スーパーサイヤ人3になった悟空でさえ魔人ブウのたった一発のパンチを恐れている節があったこと。これは一撃でも攻撃を食らってしまうとかなり危険だと判断したためだと思われる。そしてその場面で天津飯はブウのキック一発でダウンしていた。この場合、これは逆に「死なずにダウンするだけで済んでいる」と見るべきで、スーパーサイヤ人3の悟空でさえ恐れるブウの一撃に耐えきった天津飯は少なく見積もってもスーパーサイヤ人2程度の戦闘力を所持していると見ることができる。
 しかしこれに対しての弟の意見は、「あのブウのキックはホントに軽く蹴っただけ。だから耐えれた。天津飯なんてヤムチャと大して変わらない」。


 そうして平行線を辿る二人の議論はえてして、どちらからともなく発せられる「ま、どーでもいいか。どうせ天津飯だし」という言葉で終わりを告げる。所詮一般人との会話における脇キャラの扱いなんてこんなものである。
 しかし。しかしだ。僕は、格闘の道を歩むのをやめたあげくただの一般人になり果てたヤムチャに対し、餃子とともにいまだに修行の旅を続けることをやめない天津飯に尊敬の念を感じずにはいられないのである。彼こそ格闘家、ひいては何か一つのことを極めんとする者たちの鏡。ビッグリスペクト!


 終われ。