『TOKYO TRIBE』井上三太

TOKYO TRIBE (ヤングジャンプコミックス)
 世界は暴力に溢れている。居場所がある僕らはそんな事実に甘えながら今日も街へと繰り出す。いつもの仲間が待っている。この街は連帯責任で成り立っているんだ。やられたらやり返す。そんな簡単なことを大人たちはわからない。ムカついたならバットを手に取れ。痛みなんて感じねえよ。四角い空の下はみんな病んでる人間ばかりだ。別にマスターベーションでも気は紛れて、それでもダメならナンパかレイプをすればいい。だけど、それでもやっぱり、愛するものがいるというのは素晴らしいことだ。もしかしてそれは愛していると勘違いしているだけのことだとしても、それでもやっぱり、素晴らしいことだ。海。愛する君と海へ行きたい。それで夕日を眺めるんだ。波打ち際に城をつくるんだ。イルカと戯れるんだ。海へ。だけど、もし。もしだ。たとえばクライドだけが撃たれたとして、残されたボニーは一体何を思えばいい?


 えー、とりあえず。電波っぽいマンガだったということを言いたかっただけなのです。あとバイオレンスだとか、青春だとか。
 まあ、結構面白かったです。