パンテラ2巻

パンテラ2巻

 ギャグやコメディーにもある程度のストーリーや起承転結は必要で、ただ破綻していたり不条理な勢いだけじゃダメだということを魔方陣グルグルの最終巻を読んで思ったんですが。
 ササメケの、出したキャラ二度と使わなかったりまともなストーリーを恥ずかしがるように訳のわからない展開に持っていったりという部分に違和感を感じていたのですが、パンテラも2巻になって、話を纏めるのがだいぶ上手くなってきた気がする。何でもアリな話を書きたい、と作者自身も言っていたけどパンテラではそこらへんをうまく消化できてる。ある程度のテーマ(というほど大したものでもないけど)に沿って、その中で何でもアリをやってる。あるいは何でもアリをうまく話の筋に絡めているというか。
 あとなんか出てくるネタや視点に全体的に文化系の匂いがします。割とマニアックな、でもオタとはちょっと違う感じ。文化系ロック、予備校ロック。主人公も予備校通うロッカーだし、とか。