『BEEF or CHICKEN』TERIYAKI BOYZ

Beef or Chicken (初回限定盤)

Beef or Chicken (初回限定盤)

聴いた。
まずビースティボーイズの中の人によるイントロからして音の厚みが全然違って、「こりゃ期待できそうだ」と思ったのですが。今のところの評価はいい意味でも悪い意味でも肩透かしという感じで、とりあえずこの人ら真面目に全米進出する気はまるでねえとは思います。むしろ日本語ラップ、J-POPのアルバムとしての出来がかなり良くて、本場アメリカの超豪華プロデューサーが云々という事前情報から想像されがちなものとは違う、割と肩の力が抜けた作品で。まあ、NIGOの超贅沢なお遊びって感じ。ここは賛否両論あるところだと思いますが、僕は結構好意的に受け取ってます。
あと、シングル級のクオリティで且つ同じくらい前衛的なトラックだと個人的に思った2曲で、ダフトパンクの『HeartBreaker』では元気にラップしていたテリヤキの皆さんが『超 L A R G E』ではネプチューンズのトラックに四苦八苦してるっぽかったのがちょっと面白かった。1stシングルは前者だし、アナログでA面になってるのも前者で後者はB面だったけど。やっぱり日本人的には作るのも聴くのもテクノやハウスの方が合うんだろうかとか思いました。唯一参加してる日本のプロデューサーもコーネリアスだし、ってこれは関係ないか。
 まあ、相変わらずネプのビートはどう見てもキモすぎます。本当にありがとうございました。