『Hypnotize』System of a Down

Hypnotize

Hypnotize

昨年に聴いたCDの私的ベスト5に入ってたりする前作『Mezmerize』の続編といった位置づけの今作。そのためやや前作の焼き直し的な部分はありつつも、さらに混沌さを増した作風はやはり、凄いの一言。
ダロンとサージという対照的なスタイルのツインボーカルの掛け合いやコーラス、激しすぎるギターリフ、目まぐるしすぎる曲展開、そういったものが、なんというか。『魔王』って曲がありますけど、あれを一人で歌っている映像を中学生のときの音楽の授業で見て、父親と息子のそれぞれのパートに移るたびに、カメラアングルと同時に歌い手の表情やら声やらが目を剥くほどに激しく切り替わるさまに大爆笑しつつもそこから何やら圧倒的なものを感じたのですが、その感覚を2分55秒でやられた感じのTr.7『U-FIG』だったり、とにかく物凄い密度で3分前後×12曲が詰まっています。
で、それでいて当たり前にポップなんですよね。何なんだろうこれ。