『灼眼のシャナ』高橋弥七郎

 心境の描き方が素晴らしいとのことで、読んでみました。普通に娯楽アクション小説として読めてなかなか面白かったです。ただ、心理描写に関しては秋山瑞人だってこんなもんだよな、とは思いましたが。
 橋から見渡す夜景に、街明かりに混じって、胸の内に灯された明かりが、小さく、しかしはっきりと、無数に動いている。そしてそれらはいずれ燃え尽きてしまう。
 作中にこんな感じのシーンがあって、すごく気に入っています。綺麗だけど、儚い。