『Electric Circus』Common

ジ・エレクトリック・サーカス
 この人は間違いなくヒップホップの畑から出てきた人ではあるはずなのですが、このアルバムはラップが二の次みたくなってる時点ですでにヒップホップじゃないというか。いっそ潔いくらい。
 それならどんな音楽なのかといえば、いろんなジャンルの音楽をごった煮にしてるところがN.E.R.Dっぽいかと思います。ただひとつ決定的に違う点は、ポップミュージックであろうとする気が微塵もなさそうなところ。すごい取っ付きにくそうだもんなぁ。
 まあこういう妙に仰々しいの、僕は好きなんですが。サビと各ヴァースのトラックの切り替えが変体じみてるTr.7『New Wave』やジャズのリズムがかっこいいTr.11『I Am Music』が特に良いです。