『涼宮ハルヒの溜息』谷川流

 この人、比喩が素敵です。必殺技を出した直後の格闘ゲームキャラのように硬直した、とか。
 お話のほうはというと中盤中弛みしたような印象。最後のハルヒの台詞を読んだときのカタルシスは結構デカかったですが。
 この作品って傑作になる要素は十分ありながら今一歩のところで逃してるような気がするんですよね。キャラや設定は良いんだし……ってなんか偉そうなこと言ってますが。それこそ上で言ってるハルヒの台詞が効果的に働くような種をもっと投下しまくってやれば、と。なんかテーマがはっきりしてないような印象を受けたので。


 あと、鶴屋さん最高ですね。ハイテンションなキャラは良いのです。