『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』
構成やテーマの面から恐ろしいほど作りこまれていて、でも観るときは気を抜いて笑いながら観れるという基本的なノリはドラマと同じ。ドラマで大好きだったんでこの映画版も当然期待しまくりながら観たのですが。すげー良かったです。
とりあえず、エピソードの詰め込まれっぷりが半端じゃなかった。とてもじゃないけど先が読めない。まあただ単純に、何でもアリにすぎたというのも先が読めない一因なのですが。大抵は笑えるんだけど、さすがに最後の怪獣なんたらは微妙に浮いてた気がしました。
でも、ドラマの頃から割と裏に何あるかわかんない感じだったんで、このシーンにも隠されたテーマとかがあるのかもしれません。あるいはただのノリか。そっちの方が「らしい」かもしれないし、そういうことにしておいても問題ないところが凄い。とりあえずだらだら観て笑えればそれでいいのです。だけどちょっと深読みしてそこにしっかりしたテーマがあればもっといいな、と。木更津キャッツアイには、ちゃんとそれがある。
エンタテイメント青春映画の傑作です。