小説

『マリア様がみてる チェリーブロッサム』今野緒雪

一昨日の日記ではなんかわめいてますが、まあ普通に楽しんで読めました。時は移ろいゆくからこそ、時に甘く、時に切なく、時に晴れ晴れとした素晴らしい気持ちを我々に抱かせてくれるんだかなんだか。 乃梨子も瞳子もいいキャラなんですが、個人的には新聞部…

『マリア様がみてる いとしき歳月』今野緒雪

江利子さま万歳。つか元祖三薔薇最高。マンセー。やった(何が なんというか、ぶっちゃけ普通に感動しましたし。うん。卒業かあ。乃梨子? 瞳子? 誰ですかそれ? 時代は江利子だ! 三薔薇だっ!! と、時代錯誤を起こしながらこんにちは。まあなんつーか、…

『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物』今野緒雪

祐巳と祥子のショッピングや由乃の暴走ぶりといったバレンタインのどたばたも楽しかったけど、一番好きなのは最後の紅薔薇さんのお話なのでした。なんかすげーきれいな話だなあと。 あとなんか次の前後編で卒業しちゃうみたいですが黄薔薇さんが相変わらず目…

『夢の樹が接げたなら』森岡浩之

短編集。どれも面白かったけど特に『ズーク』は割と神です。成さんのこんぺ作品やイリヤを読んでSFというジャンルに興味を持ったんですが、もっと色々読んでみたくなりました。うん。SFっておもしろい。でも色々と漁りはじめるのはしばらく後になりそうです…

『少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ』石田衣良

久しぶりにラノベじゃない小説を読んだので疲れました。といってもこの本もラノベみたいなもんといえばそうなのかもしれませんが。 カバーの紹介に一応ミステリーとか書いてありますがこのシリーズにトリックによるどんでん返しだとかそういうものを求めてい…

『マリア様がみてる ロサ・カニーナ』今野緒雪

とりあえずこれを2時間で読破は遅すぎますな。なんかどんどん読むのにかかる時間が長くなってる気がする(笑)。 今までで一番好きな巻でした。前編も後編もいい感じ。前編ラストの祥子の台詞が大好きです。 あと、表紙のロサ・カニーナさまがロサ・キネン…

『マリア様がみてる いばらの森』今野緒雪

2時間で読破。ちょっと今までよりページ数が多いからって30分も長くなるのはどうかと思います。 で、白薔薇さまも相変わらずいいけど徐々に本性を現しはじめた由乃もこれまたいい感じでございましてですね。好きなキャラは多ければ多いほど良いんで実によろ…

『マリア様がみてる 黄薔薇革命』今野緒雪

ぶっちゃけハマりかけてます。一巻読んだときはそうでもなかったのにー。 白薔薇さまのキャラが良いです。抱きつかれる祐巳も。ちょっと妬いてる祥子さまも。なんかSS書けそうな気がしてきた。やっぱ好きなキャラを書いてこそのSSです、個人的には。 ちなみ…

『涼宮ハルヒの退屈』谷川流

短編集。こっちのほうがこの作品には合ってるんじゃないかとか無責任にも言ってみたり。 とりあえずハルヒがただのあばれはっちゃけマシーンじゃなくてちゃんとした人間として描かれていたので満足です。あと、表紙がいいですね。うん。表紙がいいね。

『涼宮ハルヒの溜息』谷川流

この人、比喩が素敵です。必殺技を出した直後の格闘ゲームキャラのように硬直した、とか。 お話のほうはというと中盤中弛みしたような印象。最後のハルヒの台詞を読んだときのカタルシスは結構デカかったですが。 この作品って傑作になる要素は十分ありなが…

『マリア様がみてる』今野緒雪

時代は百合でしてよ(? 面白かったです。始めのほうで、リリアン女学園のシステムについて淡々とした文章で説明してるのはギャグだよなーとか思いましたが。あと、キャラが覚えきれん。 まあぼちぼち読んでいきますかー。つか自分、これ読むのに2時間近く…

『涼宮ハルヒの憂鬱』谷川流

うん面白い。ていうか文章がいいです。デビュー作だし多少たどたどしい部分もあるんだろうけど、文体とリズムが面白いです。 ストーリー。後半の展開はまあ、そう来たか、って感じ。あんな壮大っぽくしないで学園モノのまんまでいてほしかったともちょっと思…

2003、ライトノベルの年

っていうほど読んだわけでもないんですが。そもそも小説自体それほど読まないですし。 とりあえず、『イリヤの空、UFOの夏』がとにかく面白かったです。物語的にも文章的にも。 で、その勢いでほかにもいくつかラノベ読んでみました。ただ良くてまあまあ、く…

『灼眼のシャナ』高橋弥七郎

心境の描き方が素晴らしいとのことで、読んでみました。普通に娯楽アクション小説として読めてなかなか面白かったです。ただ、心理描写に関しては秋山瑞人だってこんなもんだよな、とは思いましたが。 橋から見渡す夜景に、街明かりに混じって、胸の内に灯さ…

『撲殺天使ドクロちゃん』おかゆまさき

ドクロちゃんは何かにつけて撲殺、あってないようなストーリー、怪しい小ネタの数々。超不条理です。めちゃくちゃだ。こんなんでいいのかー。 と思いつつ、まあいいかという気にはさせてくれます。テンション高くて勢いだけはいいんで、たまにはこういうのを…

『LAST KISS』佐藤ケイ

展開はお約束ですが、それでもしみじみと感動。ていうかライトノベルはサクッと読めていいです。図書館で借りてきたカミュの『異邦人』なんて、ページ数はこれの半分なのに読む時間は倍以上かかりましたもん。

『片思い』東野圭吾

面白かったです。相当厚い本なんですが、それに見合うだけの内容でした。 ただ、モグリのファンのくせにこれはデフォだろうと勝手に俺が思っている『秘密』『白夜行』、これらの作品と比べてしまうとやはり、ラストなどやや物足りない部分が。

『消閑の挑戦者 パーフェクト・キング』岩井恭平

面白かったです。デビュー作ということもあって、ところどころに稚拙と思われるような部分(刺されて死ぬ間際の人間とだらだらお涙ちょうだいの会話をしてみたりとか)もあるにはありますが、文章力とそしてなにより構成が。冒頭でヒーローとヒロインを別れ…

『予知夢』東野圭吾

長編だと思って読んだら短編連作だった。 なんということのない事件だと思われていたが、実は事件を予知していた少女がいた──てな感じの謎を科学者が理路整然と解き明かしていく、って感じのお話が5本。どれも可もなく不可もなくって感じだった。トリック解…

『風の歌を聴け』村上春樹

1時間で読みました。すごい濃密な1時間でした。 なんとなく鈴木清剛の『ラジオ デイズ』を思い出しました。そっちを先に読んだからなんですけど。(小説の中でのレベルでは)何が起きるわけでもなく、ただ淡々と日々が過ぎていくところとかが似てると感じて…

『悪魔のミカタ 魔法カメラ』うえお久光

うーん、面白かった……のか? デビュー作だから文章はヘタだけど、光ってる部分もいっぱいあると思います。独特なノリとかキャラとか、味があるとはいえそう。 でもその独特な部分が、俺の好みにはあんまり合わなかった感じ。ミステリーの部分もちょっと期待…

『イリヤの空、UFOの夏 その4』秋山瑞人

鬱です。 「エピローグ」、これがあって良かったなと思いました。あの雰囲気に落ち着いたのがまだしも救いだったというか。まあ文庫化に際して追加されたわけだから蛇足といえば蛇足なのかもしれないけど。

『放課後』東野圭吾

まあまあ面白かったです。ただラストはちょっと強引だなと感じた。まあこれが処女作ということを考えればたいした問題じゃないけど。

『イリヤの空、UFOの夏 その3』秋山瑞人

「無銭飲食列伝」は大食い小説の歴史に残る傑作だ!(謎) で、そのあとの「水前寺応答せよ」を読んでだいぶ鬱気味に。その3でこれなら、その4を読んだら俺は一体どうなってしまうのでしょうか。続きすごい気になるけど、ちょっと読むのが怖い気もします。

『イリヤの空、UFOの夏 その2』秋山瑞人

「正しい原チャリの盗み方 後編」を読んで、なんだか俺の大好きなとあるSS作家さんのルーツが見えた気がしました。

『レイクサイド』東野圭吾

一応推理小説なんですけど、この人のはそういう部分以外にも物語が良さがあるので好きです。母親がファンで、家の本棚にほとんど揃ってるってのもハズせない(むしろこっちが重要)。 ていうか最近CDの買いすぎで金のない俺の読書欲を無料で満たしてくれるの…

『イリヤの空、UFOの夏 その1』秋山瑞人

すごい面白い。青い。笑える。そんでもって文体はかなり俺好み。この人は[お気に入り]に追加します(笑 まだライトノベルはこれ入れて4つしか読んでないけど、なんかラノベらしからぬ文体だと感じたのですがそれは俺の偏見でしょうか。偏見ですね。ごめん…

『レヴォリューションNo.3』金城一紀

『GO』ほどではなかったけど、これはこれでいい感じでした。 僕はなんだかんだ言っても(中略)なんの案も出せずにいるくせに、みんなよりも一段高い場所でものを考えているつもりでいい気になって(中略)たぶん、僕みたいな奴は、将来、自分でも意味がよく…